仲間とともに歩み始めた男性が目指す社会とは…

普段は、車いす生活の早坂さんですが、ここ1年ほどで車の運転もできるようになりました。

NPO法人「音楽のチカラ」理事長 早坂茂仁さん:
「事故のあと教習所にもう1回行きなおして、免許も手動運転で乗れるような形で出していただいて、確か2~3年くらい時間を使った」
ハンドルやウインカーは右手、アクセルとブレーキは左手で操作しています。

NPO法人「音楽のチカラ」理事長 早坂茂仁さん:
「これから向かうのは、こどもホスピスさんが拠点としている川平教会に向かいます。音楽家さんと一緒に打ち合わせして、当日どういう音楽をお届けできるか」

名雪さんと一緒に打ち合わせに伺ったのは、NPO法人「宮城こどもホスピスプロジェクト」。
小児がんや心疾患などの重い病気を抱える子どもと、その家族を支えるために県内で「子どもホスピス」の設立を目指し、活動しています。

現在は、仮施設として仙台市青葉区の仙台川平教会を借りて「川平のおうち」を開設し、病気の子どもと、その家族が過ごす場所となっています。

「こどもホスピスって子どもだけじゃなくて家族も対象なので」

「なかなかコンサートなんて行く機会ないだろうから」

川平のおうちでは、初の演奏会。11月に行われる予定です。

これは、6月に行われた演奏会の様子です。


演奏会の観客:
「楽しかった。来年も来てください」

演奏会の観客:
「歌が楽しかった。にこにこな気持ちになる」

「すべての人に音楽を」。早坂さんの目標は、音楽のチカラの活動を東北、全国に広げることです。

NPO法人「音楽のチカラ」理事長 早坂茂仁さん:
「音楽って翻訳もいらないし、説明もいらなくて、言葉がしゃべれないとしても、どんな状態であったとしても、魂と魂を繋いでくれる時間。音楽によってみんながお互い支えあうような温かい社会を目指したい」
