2ヶ月の中断期間をはさみ、8月31日になでしこリーグ1部の後半戦がスタートした女子サッカー・ヴィアマテラス宮崎。
初戦は、ホームのいちご宮崎新富サッカー場で、スフィーダ世田谷FCとの対戦となりました。

ヴィアマテラス宮崎は、なでしこリーグ1部の前半線を終えて、順位が12チーム中の4位。
ホーム戦の実況を担当しているMRTの古田とわアナウンサーは、後半戦初戦のポイントを次のように指摘しました。

MRT 古田とわアナウンサー
「水永監督は試合前『スタイルの似ている世田谷に対して、いかにセカンドボールを拾い先制できるか』と話していました。
(Q.セカンドボールを拾うとは?)
例えば、GKが蹴ったゴールキックをヘディング。そのあとの2回目のボールタッチでボールを自分たちのものにすることです」

実は、今季、ヴィアマからオランダのチームへ移籍していた松田遥奈選手が戻ってきました。
セカンドボール回収のキーとなるボランチのポジションでスタメンです。

セカンドボール、そして、先制点の行方に注目です。

(山崎直人アナウンサー)
「日が傾いてきて、海の方角から吹く風も涼しく感じます。夏の終わりのナイター戦からヴィアマテラスの後半戦がスタートします。白星で飾ることはできるでしょうか?」

待ちに待ったリーグ再開。
試合開始数時間前からスタジアムはサポーターで溢れていました。

(サポーター)
「この日を待っていた。この日のために頑張って仕事をした(お酒を飲んで)うまい!先に勝利の美酒いただいちゃった」
「射的楽しかった。3点取ってほしい。ヴィアマ頑張れ」
「松田選手に期待しています。進化した遥奈、見たいです!頑張れ!」

今季最多、およそ2000人のサポーターを前に、逆転優勝に向け負けられない一戦に臨んだヴィアマテラス宮崎。

(イレブンがサポーターに向かって)
「きょう勝利しか頭にありません!行こうよヴィアマ!」

試合は、前半7分、相手のゴールキックに対して、松田がセカンドボールを拾い、すぐさま前線へパス。
ここはタッチを割りますが、いきなりセカンドボールで積極的なプレーを見せます。

すると前半26分、相手の縦のボール、ヴィアマがセカンドボールを回収して、チャンスが生まれますが、これも惜しくは先制なりません。

この後のチャンスでも得点を奪うことはできず、0対0で前半を終えます。

エンドが変わった後半6分、ヴィアマテラスに待望の瞬間が訪れます。
今蔵のゴールで大きな1点をもぎ取ります。

その後はヴィアマの守備が光り、後半唯一の相手のシュートも、GK暁がナイスセーブ。

試合はこのままヴィアマテラス宮崎が1対0で勝利。リーグ再開後初戦、大きな勝ち点3となりました。

(決勝ゴール ヴィアマテラス宮崎・今蔵綾乃選手)
「この声援の中プレーできたことに感謝している。フリーだったので決め切るのを意識して、冷静に決めることが出来たので良かった。次の試合でも連勝して優勝を狙っていきたい」
(復帰戦でフル出場 ヴィアマテラス宮崎・松田遥奈選手)
「観客の皆さんだったり、スタッフだったり、全員で戦う試合ができたのは、新富に、ヴィアマに帰ってきて良かったと思った。セカンドボールの回収など目立たないプレーが多いが、続けていきたい。(残り試合)全勝で笑って終われるように頑張っていきたい」

ヴィアマテラス宮崎ははリーグ戦4位をキープしています。残り6試合、負けられない試合が続きます。
まだまだ逆転優勝の可能性も残されています。

※MRTテレビ「Check!」9月1日(月)放送分を再構成