岩手県北上市にあるカシミヤ専門のニットメーカーが、地元住民向けに販売会を開いています。
世界にファンを持つ北上産の高級ニットの魅力とそこに関わる人を取材しました。

販売会を開いているのは北上市黒岩にある縫製会社ユーティーオーです。
ユーティーオーは「繊維の宝石」とも呼ばれるカシミヤ製品に特化したニットメーカーで、一着一着オーダーメイドのセーターは税込み6万6000円からの高級品です。

29日は地域への還元としてサンプルとして使用したセーターやカーディガンなど400点あまりを定価の半額で販売しました。

岩手工場の製造主任を務める舘下愛美さんです。

カシミヤニットには必要不可欠な袖と胴体部分などを手作業でつなぎ合わせる「リンキング」といった高い技術を持った職人です。

(舘下愛美さん)
「このちっちゃい針に刺していって(パーツを)縫い合わせる作業になります。一目でも刺し損じてしまうと、捨て糸を取った後にここは目が全部落ちてきてしまうので、そうならないように気を付けて刺しています」

当初3人で始まった岩手工場は、13人に雇用が増え、リンキングの技術も継承を進めています。














