自民党の“総裁選前倒し”をめぐり、小林史明環境副大臣は29日、辞任したとしても前倒しに賛成する考えを示しました。党内では、前倒しの実施に向けて中堅・若手議員らの会合が相次いでいて、動きが活発化しています。

“総裁選の前倒し”をめぐっては、党の選挙管理委員会が賛成する議員に署名・なつ印した書面を提出するよう求めた上で、氏名を公表することを決めました。

氏名の公表を受けて、石破内閣の政務三役は賛成するハードルが高まったとの指摘があるなか、旧岸田派の小林環境副大臣がきょう、自身のSNSで「総裁選を早期に実施すべき」とした上で、必要があるなら副大臣を辞任して書面を提出する考えを示しました。

同じく旧岸田派の神田潤一法務大臣政務官もきのう、辞任したとしても前倒しに賛成する意向であることを示唆しています。

また、党内ではきょう午後、旧茂木派の中堅・若手議員およそ10人が会合を開きました。終了後、笹川農林水産副大臣は記者団に、会合で総裁選の前倒しに賛成することを確認したと述べました。

高市前経済安全保障担当大臣を支持するグループも集まり意見を交わしたほか、きのうは麻生最高顧問と茂木前幹事長が国会内でおよそ40分間会談し、総裁選をめぐる情勢などについて意見を交わしたものとみられ、党内の動きが活発になっています。