クマ肉が美味しくなるまでの工程

捕獲されたクマは、屠殺後30分以内に食肉加工施設『ジビエ工房白神』へ運ばれます。数日間、血抜きをすることで、臭みが消え柔らかいお肉になります。

その後、肉を小分けして真空パックし、急速冷凍で保管。食肉加工センターに運ばれ、カレーや丼用に加工され、レトルト商品が完成します。

【クマカレー】はクマ肉独特の旨味を生かしつつ、隠し味に西目屋村産のリンゴジュースが使われ、食べやすくマイルドな味わいになっています。

一方、【クマ丼】は醤油と塩麹で味付けされ、西目屋特産のタケノコが入っていて歯ごたえを楽しめる一品となっています。

実食レポート

【クマカレー】と【クマ丼】を実際に試食してみました。

まずカレーから。熱々のご飯にかけると、本格的なスパイスの香りが広がります。一口食べると、最初に玉ねぎの甘みが感じられ、その後カレーの風味が口いっぱいに広がりました。

お肉はホロホロと口の中で崩れていくほどの柔らかさで、脂っぽさはなく意外にあっさりしています。しかし、しっかりとした肉の風味が後に残ります。辛さも控えめで、辛いものが苦手な方でも食べられる辛さでした。

【クマ丼】はとても食べやすい味わいです。醤油や塩麹で味付けされていますが、ショウガの爽やかな風味が効いています。こちらも肉は柔らかくて口の中で崩れる食感。ゴボウとタケノコも歯ごたえがあって美味しいです。

様々なクマ肉料理を提供

『道の駅 津軽白神』では、クマ肉の【レトルトシチュー】や【冷凍ソーセージ】なども販売中です。また、レストランでは【クマそば】【クマ丼】を数量限定で提供しています。

世界自然遺産・白神山地周辺に根付いていた「目屋マタギ」の精神を継承した特産品。西目屋村に出かけて味わってみてはいかがでしょうか。

青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分
「わが町ご自慢Q&A」2023年11月1日放送回より
※放送当時の情報に一部加筆し再構成しました。