仙台市で、犬の保護や繁殖を通して障がいのある人たちの仕事の選択肢を広げようと活動している男性と、その男性のもとで働く知的障がいのある女性がいます。犬の世話と障害者支援の両立を目指す取り組みを取材しました。
■脱サラして犬の保護・繁殖をはじめったきっかけとは
石田正臣さん。仙台市青葉区の新川地区で、犬の保護や繁殖に取り組むNPO法人「ふるれっと」を運営しています。

NPO法人 ふるれっと代表 石田正臣さん:
「この犬は、高齢の80代のブリーダーさんが体調を崩してしまって飼えなくなったということで、うちで保護した。保護した時は人にびくびくする子もいたり」

石田さんは2年前に愛犬の「はな」を亡くし、落ち込んでいるときに、一部の悪質なブリーダーが劣悪な環境で犬の繁殖を行なっていることを知りました。

「犬たちにいい環境を与えてあげたい」脱サラして、2020年から「ふるれっと」の活動を始めました。
石田正臣さん:
「この子たちは、うちの繁殖犬の初めての子ども。(生まれたばかりで)まだ目も開いていない」

これまでに保護した犬は70匹以上。繁殖も順調で、11月8日にはイタリアングレーハウンドの子犬4匹が生まれました。

石田さんは犬の保護・繁殖以外にもうひとつ力を入れていることがあります。