イランの核開発をめぐり、イギリス、フランス、ドイツが国連の安全保障理事会に通知し、制裁を復活させる手続きを開始したことに対抗し、ロシアと中国は核合意の期限を延長する決議案を提出しました。

ロシア ポリャンスキー国連次席大使
「欧州諸国による今回の措置は法的効力は全く認められないと申し上げたい」

ロシアの国連次席大使は28日、国連安保理に対し、イランの核合意の期限を今年10月から6か月延長する決議案を中国とともに提出したと明らかにしました。

イギリス、フランス、ドイツの3か国がイランが核合意に違反していると国連安保理に通知し、制裁を復活させる手続きを開始したことについて「恐喝と脅迫」であり、「法的根拠は全くない」と非難。「外交的解決を見出すため、時間を確保する必要性がある」として、核合意を延長したうえで、外交で解決すべきだと主張しました。