きのう夜、埼玉県坂戸市で建物の屋根が飛ばされたり、電柱が倒れたりする被害をもたらした突風について、地元の気象台はきょう、「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性が高いと発表しました。

きのう夜、埼玉県坂戸市青木の田畑が広がる地域で養鶏場の屋根が飛ばされたり、電柱が倒れたりするなど、突風によると思われる被害が発生しました。

きょう、現地に職員を派遣して調査した熊谷地方気象台は、この突風をもたらした現象は「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性が高いと発表しました。

「ダウンバースト」と「ガストフロント」はいずれも積乱雲から吹き降ろした冷たい空気の塊の影響で発生する現象で、渦を巻いた上昇気流によって発生する「竜巻」とは違います。

現地調査の結果、▼突風の発生時に活発な積乱雲が近くを通過中であったことや、▼漏斗雲や移動する渦などが目撃されていなかったことなどから判断したということです。