ゲイツ氏来日の理由は?ゲイツ財団とは?

今回、来日した理由は何なのか。
それは8月22日まで開催された『TICAD=アフリカ開発会議』に合わせ『グローバル・ヘルス』国境を越え人々の健康を守る支援を呼びかけるためだ。
ゲイツ氏は2000年、ゲイツ財団を設立し活動を本格化。
感染症や貧困、予防可能な死をなくすことを目標とし、累計12兆円を“支援”してきたほか、11億人の子どもたちにワクチンを供給。
5歳未満の死亡者数が年間1000万人から500万人未満へ半減するなど、成果を上げている。
安住紳一郎アナウンサー:
私達も、学生の皆さんも少し勘違いをしていた所があって、きっとゲイツ財団はITテクノロジーに投資をしているようなそんなふうに思っていたのですが、『グローバル・ヘルス』に注力しているということなんですよね。
ビル・ゲイツ氏:
そうです。子どもがマラリアにかかったらコンピューターがあっても仕方ないですよね。重要なのは子どもたちが生きること。健康で体や脳が成長することです。それは家庭にとっても国にとっても大切なことです。
安住紳一郎アナウンサー:
もともとゲイツさん自身、寄付の文化とか、「やらなくちゃいけない」と思ったきっかけは何かあるんですか?
ビル・ゲイツ氏:
私が育った家庭は両親が(寄付活動など)ボランティアのお手本を見せてくれていました。そして私が成功するにつれて母はこう言いました。「多くを与えられた者は、多くを求められる」と。
これは、新約聖書に登場する言葉で「財産や才能、地位などを多く持った人は、それに見合った責任や行動が求められる」というもの。
この教えを胸に刻んできたゲイツ氏は2025年5月、全世界を驚かせる発表をした。

5月に「ほぼ全財産を支援に回す」と発表
それは、自身の財産を含む30兆円もの資産を、今後20年以内にほぼ全て支援に回し、使い切るというのだ。
ビル・ゲイツ氏:
私の仕事人生は“次のステージ”に来ました。ゲイツ財団は今後20年で低所得国へ向けAIを使った医療アドバイスの提供を考えています。スマホを使って、気軽に聞けるんです。「こうした症状があるけど病院に行くべき?」と。(AIなど)デジタル技術は財団の今後の20年間において私たちの戦略の大部分を占めています。
安住紳一郎アナウンサー:
AIドクターとかAIホスピタルというのがまもなく現実のものになるだろうという事かもしれません。














