岡山県津山市出身の俳優、オダギリジョーさんが、ふるさと・岡山で多発する特殊詐欺の被害防止を呼びかけました。来月(9月)公開される映画にちなみユニークな格好で会場にやってきました。

岡山県警を訪れたオダギリジョーさんです。身にまとっているのは犬の着ぐるみ。オダギリさんは来月公開される映画で、警察犬のオリバーを演じています。
警察犬は行方不明者の捜索などが主な役割ですが、特殊詐欺が多発する中、被害防止の役に立てればと「一日広報警察犬」を務めることにしたのだといいます。
委嘱状を受け取ったあと…
「一言ご挨拶をさせていただきたいところなのですが、犬なのでしゃべることができません」
オダギリさんはこのあと服を着替えて、アイドルグループSTU48のメンバーで、岡山県出身の内海里音さんとともに、県民に向け特殊詐欺への注意を呼びかけました。

(オダギリジョーさん)
「自分は騙されないと思う方は多いと思うのですが、実際に騙された人の9割以上が同じことを思い、だまされてしまっているようです。私の故郷、ここ岡山では、そういう目にあう方が一人でもいないよう、安心して生活できることを祈っています」
(オダギリジョーさん)
「この歳(49歳)になって、岡山に恩返しのようなことができるというのは、時間はかかりましたけど、うれしい思いでいっぱいです」

岡山県内の特殊詐欺の被害件数は、7月末時点で、去年より74件多い158件で被害額は5億6380万円です。このうち警察官をかたる手口が多くを占めていて、警察があの手この手で注意を呼びかけています。