岩手の最低賃金について、有識者や労働者、使用者の代表でつくる審議会は28日、「1031円」とするよう答申しました。正式に決定すれば岩手初の最低賃金1000円超えとなりますが、労使の主張には隔たりがあります。

岩手労働局に対して答申を行ったのは、有識者や労働者、使用者の代表でつくる岩手地方最低賃金審議会です。

岩手の最低賃金をこれまでより79円引き上げ、現行の952円から1031円とする答申内容の決定を巡っては、引き上げ額を妥当とする労働者側と、高すぎるとする使用者側の双方の主張の隔たりが埋まりませんでした。

最後は使用者側が採決を退席し、労働者側と有識者の賛成で答申内容が決定しました。
引き上げ額79円と引き上げ率8.3%はともに過去最高で、正式に決定すれば岩手の最低賃金が初めて1000円を超えます。

答申内容は9月12日までに異議の申し出があった場合、再び審議会が協議します。
新しい最低賃金は12月に適用される見込みです。














