「#神道政治連盟のLGBTQ差別に反対します」先週、神社で働くLGBTQ当事者らがSNSに意見書を投稿しました。
きっかけは2022年6月、神道政治連盟が国会議員懇談会の会合で配った冊子。大学教授らの講演録や論考が複数掲載されているもので、その一部には同性愛について「後天的な精神の障害または依存症」と記されています。意見書を取りまとめた神社関係者3人にその思いを聞きました。
■「そもそも神道は同性愛・同性婚を禁じる考え方?」「ないです」

LGBTQ当事者 神社関係者Aさん
「ないです。そういう考え方は」

LGBTQ当事者 神社関係者Bさん
「異性愛規範であったり家父長制度であったり、古いものが伝統という言葉にくるまれて続けられてしまっている。

LGBTQ当事者 神社関係者Aさん
「氷山の一角が世間の目に触れたという感覚。とうとうここまで来たかという感じはありましたね」
インタビューに答えたのは神社関係者で性的マイノリティ=LGBTQ当事者の3人です。
11月14日、3人を含む神社関係者たちはSNSに意見書を投稿しました。

神道LGBTQ+連絡会のツイッター
「#神道政治連盟のLGBTQ差別に反対します」
神道政治連盟は、全国各地の神社を傘下におさめる神社本庁の関連団体。
投稿のきっかけとなったのは、2022年6月、この連盟が国会議員懇談会の会合で配った冊子でした。

大学教授らの講演録や論考が複数掲載されているもので、その一部には同性愛についてこんな見解も記されています。

配布された冊子
「同性愛は先天的なものではなく、後天的な精神の障害、または依存症です」

「依存症から抜け出すことは可能なので、同性愛からの回復治療の効果が期待できるのです」
冊子は会合に参加した国会議員たちに配られました。

LGBTQ当事者 神社関係者Aさん
「すべての内容が差別的だし問題がある内容だなと思ってる」

LGBTQ当事者 神社関係者Bさん
「正直こういうふう差別的な冊子が出てくることに対して驚きはなかったですね。そういう流れや空気が神社界にはずっとあったものだったので」

山本 恵里伽キャスター
「そもそも神道という考え方として同性愛であったり同性婚を禁じるという考えなんですか?」

LGBTQ当事者 神社関係者Aさん
「ないです。そういう考え方は」
LGBTQ当事者 神社関係者Bさん
「異性愛規範であったり家父長制度であったり、古いものが伝統という言葉にくるまれて続けられてしまっている。神道=LGBTQ差別であったりそういったものが続いてしまっているのだろうと」
“全ての人が安心してお参りできる神社でありたい”
3人はほかの神社関係者たちにも差別反対の意思表明を呼びかけています。

LGBTQ当事者 神社関係者Aさん
「我々の都合で祈れる人を選ぶようなことがあってはならないですし、
どなたでもお参りされるような場に神社を戻していきたいと思っています」

LGBTQ当事者 神社関係者Cさん
「どうか人に寄り添った存在になれるように、今後もたくさん社会は変化していくと思うので(各神社には)その度に考え続けてほしい」
冊子の内容は神道政治連盟として賛同するものなのか、news23の取材に対し神道政治連盟はこう回答しました。














