福岡県直方市にある施設の修繕工事をめぐる汚職事件で、福岡地裁は収賄の罪に問われた直方市の元職員に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決によりますと、直方市建築管理課の元職員、森健悟被告(43)は、2020年から去年にかけて施設の修繕工事の随意契約で市内の業者が選ばれるよう便宜を図った見返りに、電動ドリルなど18点を受け取りました。


28日、福岡地裁の森喜史裁判長は、「およそ4年間で9回にわたり欲しい物品を求めたうえで賄賂を受け取っていた」と指摘。

「公務員としての職務の公正や社会の信頼を著しく害し悪質」などとして、森被告に懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。