マダニを介して感染する「重症熱性血小板減少症候群」いわゆる「SFTS」が27日、富山県内で初めてネコへの感染が分かりました。

富山県によりますと、SFTSが確認されたのは、室内で飼育されていた3歳のネコです。

ネコは7月19日から姿を見せなくなりましたが、8月22日に帰ってきました。

その後、食欲不振や発熱、黄疸などの症状がみられ病院を受診しました。

獣医師がSFTSを疑い、県衛生研究所が検査したところ陽性だと判明しました。

SFTSのネコへの感染確認は富山県内では初めてです。

SFTSは人や動物がマダニにかまれることで感染し発熱や倦怠感、嘔吐、下痢などの症状が現れ、重症化すると死亡する場合もあります。

国内では今年に入り143人の感染が報告されていて過去最多ペースで増加しています。

富山県はSFTSを発症したイヌやネコから人への感染事例もあるとし、ペットが体調不良の場合は過剰なふれあいを避け動物病院でみてもらうよう呼びかけています。