福島第一原発の廃炉をテーマにしたロボットコンテストが、今年12月に開かれます。27日は大会に先立ち、出場する高等専門学校の学生たちが福島県楢葉町を訪れ、廃炉作業の現状を学びました。
JAEA・柴沼蒼さん「ロボットアームそのものは、実は先端に行くほど軽い素材で作られたりしています」
楢葉町にある施設で、廃炉技術について説明を受けたのは、全国から集まった高等専門学校の学生たちです。
2016年に始まったロボットコンテスト「廃炉創造ロボコン」。40年以上かかると言われる福島第一原発の廃炉をテーマに、各チームでロボットをつくり、その技術力を競います。活動を通して課題の発見・解決力を養うことが目的で、今年は、福島高専を含む計18チームが出場します。
27日は、大会に先立ち、福島第一原発の廃炉作業の現状や溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」が残る格納容器の構造について説明を受けました。
JAEA・宇佐美博士さん「ここに実際に壁がそり立っていると思って、二つの壁を通るようなイメージでロボットを作っていただければ」
また、会場では、競技フィールドが公開され、学生たちは、寸法を測るなどしながら大会に向けたイメージを膨らませていました。
福島高専3年生・荒木結衣さん「授業では知れないことがたくさん知れたので、とても有意義な時間を過ごせたと思います。不明瞭な点がいくつか明らかになったので、質問をして、ここからロボットの製作とかより明確な形にして頑張っていきたいと思います」
廃炉創造ロボコンは、今年12月20日に開催されます。