息子をかたる男からの電話で「会社の出金用カードをなくした」と言われ、富山県高岡市に住む80代の男性が、取りに来た上司の娘という女に現金100万円をだまし取られていたことがわかりました。高岡警察署は、息子や孫をかたって電話をかけ、トラブルを装って現金やキャッシュカードを要求するのは特殊詐欺の典型的な手口だと注意を呼びかけています。

発端は一本の電話「大変なことになった」

高岡警察署によりますと7月23日、高岡市に住む80代の男性の自宅の電話に、息子をかたる男から「お父さん」と呼びかけられました。

男は「富山に出張に来ていて、喫茶店で財布、携帯電話、会社の出金用カード、会社の契約書が入った物をなくしてしまった」「今、上司のナカヤマと契約書を作っている」などと、トラブルに陥っているかのように装いました。