「過去4回ほど溶岩が押し寄せてきた」 今も残る痕跡

いつ噴火してもおかしくない富士山。
すぐ近くの自治体では、大きな噴石や火砕流の他にも警戒が必要なものがあります。
富士山から約10km離れた山梨・富士吉田市では、富士山が噴火した際、約1時間で溶岩が流れ着くケースも想定されています。
溶岩による被害が想定される“富士山の地元”。
ただ、火口の場所や地形によって、溶岩の流れは様々。そのため、県は50パターン以上のシミュレーション動画を作成し、避難行動の参考にするよう公開しています。
富士吉田市の国道138号付近想定では、45分で溶岩が到達します。
専門家によると、この地域には過去4回ほど溶岩が押し寄せてきたといい、その痕跡があります。

山梨県富士山科学研究所 吉本充宏 研究部長
「ここから本物の溶岩。約1500年前に噴火した溶岩がずっと噴火して流れてきた」
道路沿いに並んでいる岩石の隣に、流れてきた溶岩が冷え固まったものがあります。
山梨県富士山科学研究所 吉本充宏 研究部長
「富士山はこの正面にあるんですけど、そこから流れてきた」

静岡・山梨・神奈川の3県などでつくる協議会によると、噴火から3時間以内に溶岩流が到達する地域に住む人は、約11万6000人で、速やかな避難が必要だとしています。
住民(30代)
「子どもがすぐそこの幼稚園だったりするので。逃げ方だとか、噴火した時にどう逃げるか、子どもたちと一緒に動画を見ながら毎年やっている」
一方、こんな不安も。














