早くもお正月のおせち商戦が始まりました。取材してみると、“昔ながらのおせち”がない?時代の流れとともにおせち文化が変化しています。

みなさんは毎年、おせち食べていますか?

「大好きです。やっぱりお正月はおせちですね」
「毎年、ほぼ作ってはいるんですけど、だてまきとか、たづくりとか。大変ですけど、またそれが楽しみでもあったり、それを作っているからお正月がくるんだなって」

そんななか、きょう、大手百貨店が開いた来年のおせち発表会。

記者
「初登場したのが、1段まるまる蟹づくしです」

蟹好きにはたまらない蟹三昧のものから、肉づくしのお重まで。贅沢な食材がふんだんに詰まったおせちが並びます。

一方、昆布巻きやブリといった“昔ながら”の定番食材はあまり見当たらず、一体どうしてなのか?

高島屋 おせち担当バイヤー 天笠亜佑子さん
「若い人を中心に“おせち離れ”と言われているので、若い方にも楽しんでもらえるように、『肉』『蟹』わかりやすくご馳走らしいもの、テンションが上がるものはたくさん用意」

さかのぼること半世紀。おせちは家で作るものでした。年の瀬のデパートには開店と同時に食材を買い求める客が殺到!「数の子」は100グラム350円。

それが徐々に「買うもの」へと変化し、2000年代に入ると、本格的に売り場に並んだ百貨店おせち。時を経ていま…

「あんまり食べないです、私は」
「食べず嫌いでちょっと。何でお正月に食べるんだろう」
「(おせちに)入っているものわからない」

そもそも食べたことがない人もいる時代に。そんな若い人にも知ってもらおうと、こちらの大手百貨店もあの手この手です。

有名なインフルエンサーが監修。“映え”を意識した「おつまみ」おせちを出しました。さらに…

記者
「こちらのおせち、パフェアイスが付いてくるんです」

デザートが付いたり、〆の鯛カレーがセットになったり、おせちだけではない売りもアピール。

大丸松坂屋百貨店 フーズおせち料理担当  浅川幸治さん
「誰もがプラスワンって好きですよね。若い世代を取り込まないといけないと強く感じる」

時代とともに姿を変えるおせち。みなさんは来年、どうしますか?