北朝鮮に拉致された疑いが指摘されている“特定失踪者”大澤孝司さんの兄・昭一さんが26日午後、自身初となる著書を寄贈するために新潟市役所を訪れました。

新潟市役所を訪れた大澤昭一さん(89歳)が新潟市の中原八一市長に手渡したのは、15日に発刊されたばかりの昭一さん初の著書『待って探して五十年 仏像とともに消えた弟』です。

新潟県職員の大澤孝司さんは、1974年2月24日、赴任先の佐渡・新穂村で行方が分からなくなりました。

昭一さんの著書『待って探して五十年 仏像とともに消えた弟』のなかでは、孝司さんが失踪した時の状況や、長年に渡って弟を探し続けた昭一さんの活動などが記されています。

「もう50年が経ってしまいました。この本を読んだ人には『皆さんが考えられないような現実でやられている人がいるんですよ』ということを知ってほしい」

『待って探して五十年 仏像とともに消えた弟』は、大澤昭一さんと新潟市から、新潟市内の全ての中学校と公立高校に寄贈されるということです。














