刺された当日から女性を苦しめたのは猛烈なかゆみです。刺されてから数日たった後も赤くはれたままの患部。女性は「蚊の10倍くらいのかゆみだった」と当時の状況を振り返ります。かゆみに耐えられず患部をかきむしった跡や水ぶくれのようになったところもありました。

刺されて1週間後の女性の患部


石川県ふれあい昆虫館の学芸員福富宏和さんによりますとヌカカは水辺や水分の多い沼などに多く生息していて集団で活動することから一度に何か所も刺されてしまうということです。福富さんも3年前、北海道の湖で昆虫採集をしていた時にヌカカに刺されました。その数、およそ20か所に上ります。

ヌカカは蚊と違い皮膚をかみ、出てきた血を吸うのが特徴です。また、かまれた時に注入される唾液に蚊よりも長引くかゆみ成分が含まれるということです。
この女性も学芸員の福富さんもかゆみが引いたのは1週間ほどたったあとでした。