北朝鮮の金正恩総書記が新型対空ミサイルの発射を視察しました。23日に行われた日韓首脳会談をけん制する狙いがあるとみられます。

朝鮮中央通信は24日、ミサイル総局が新型の対空ミサイルの試験発射を23日に実施し、金正恩総書記も現地を視察したと写真付きで報じました。

今回、発射された2種類の新型対空ミサイルは「戦闘性能の点検」が目的で、試験の結果「さまざまな空中目標の掃滅に適している」ことが確認されたということです。

視察の際、金氏は「われわれの国防科学研究部門が党大会を控えて貫徹すべき重要な課題」を確認したということですが、その内容は明らかにされていません。

今回の試験は、就任後初めて日本を訪れた韓国の李在明大統領と石破総理による日韓首脳会談と同じ日に行われていて、日韓関係の強化に対するけん制とみられます。

ミサイル総局は今年3月、米韓両軍による大規模な合同軍事演習「フリーダムシールド」が終わるタイミングでも最新型の対空ミサイルの試験発射を行っていました。