ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、アメリカのトランプ大統領は和平に向けた進捗状況を今後2週間で見極めるとの考えを示し、状況次第ではロシアに追加制裁を科すと明らかにしました。

アメリカ トランプ大統領
「今後2週間で状況がどう進むかが見えてくると思う。その後、私たちはどうするかを判断する必要がある。非常に重要な決定になるだろう」

トランプ大統領は22日、2週間後に和平に向けた進展が見られない場合には「大規模な制裁か関税、またはその両方を実施するかを決める」と話しました。

ロシアへの圧力を強め、譲歩を迫ったかたちですが、「何もせずに『これはあなたたちの戦いだ』と言うかもしれない」とも述べていて、和平への関与を弱める可能性も示唆しています。

こうしたなか、プーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談について、ロシアのラブロフ外相は「予定はない」と発言しました。

ロシア ラブロフ外相
「プーチン大統領は首脳会談の議題が整えばゼレンスキー大統領と会う用意があるが、議題は全く整っていない」

一方、ゼレンスキー大統領は「ロシアはあらゆる手段を講じて会談の実現を阻止している」と非難しています。