喜舎場 泉さん
「自分が笑えなくなってきていた。仕事行く前に車の中で泣いたり、で切り替え、でスタジオ入って、現場入って、終わるとまた現実、車で向かうわけですよ、実家に向かって」

介護に追われる日々の中で、挑戦したいことがありました。
『認知症のコント』をつくることです。

喜舎場 泉さん
「(介護していて)笑う出来事もいっぱいあったんですよ。それで「あっ」って。これを皆さんに届けたいなって。あぁわかる、うちの母ちゃんもこんなよ、父ちゃんもこんなよって」

同じ境遇で苦しい思いをしている人たちと共感し合える「場所」を作りたいと考えたのです。
認知症患者は年々、増加傾向にあります。その数だけ、思い悩む家族も増えています。


オリブ山病院 徳和子医師
「(介護する家族は)一生懸命だからこそうまくいかないし、感情もあるし、忙しいし、その中で介護していくとなると、実際うつ病を発症される方もいらっしゃるんですね」

母・初子さんの担当医だった徳和子医師。泉さんのチャレンジを、応援している1人です。

オリブ山病院 徳和子医師
「すごく期待しています。泉さんが苦しんでいたのを見ているから、でもその中から(コントを)やろうと思ったというのも素晴らしいし、あっ自分だけじゃなかったと少し救われることがあると思う」

お笑い芸人『ゆーりきやー』の力也さんが、泉さんの思いに共感しコントの相棒役を引き受けました。


ゆーりきやー 山田力也さん
「介護の話でも笑いに変えられることができて、みんなが幸せに笑顔になればいいのかなっていうのがあって、大それたことはできない、それしかできないんだけど僕らができることをゆっくり一歩ずつやっていこうと泉と話をしました」