なぜクマは顔を攻撃するのか?命を守る“防御姿勢”とは?
そもそも、なぜクマは顔を攻撃してくるのでしょうか。
中永士師明 センター長
「(クマは)相手を威嚇するために立ち上がるんです。立ち上がった時に、ちょうど人間の顔に手が一致するので、手を払うときに顔がやられる。顔とか目を攻撃すると、相手が怯むということを分かっているので、それで顔を狙ってくると思います」
では、どのように身を守ればいいのか。
襲われたにも関わらず重傷とはならなかった人には、ある“共通の防御姿勢”があったといいます。
中永士師明 センター長
「近距離で遭遇した場合は、自分の身を守ることに徹してもらうことが一番いい。顔を守るというような姿勢ですね」
その“防御姿勢”を実際に教えてもらいました。
中永士師明 センター長
「両手を首の後ろに組む」
「小さくかがむ」
「クマが去るのを待つ」
両手で首を守りつつ体を小さく丸める“防御姿勢”。腕などを攻撃される可能性はありますが、顔と首を守ることで致命傷は負いにくいといいます。
秋田大学大学院の研究グループによりますと、2023年度に県内で70人が被害に遭いましたが、この防御姿勢をとった7人には重症の人はいなかったということです。
中永士師明 センター長
「(防御姿勢は)最終手段なので、一番はクマと出くわさないこと。自分からクマのテリトリーに入っていかない。山登りとかキャンプですよね、これだけクマが出て危ないといわれている時期は、ちょっと控えてもらうことが本当はいいかなと」














