記録的な大雨は、奥入瀬渓流の観光に大きな打撃となっています。夏休みシーズンで一番のかき入れ時に、渓流を散策するツアーはこの3日間、すべて中止となっています。
記録的な大雨の影響がいまも色濃く残る十和田市の奥入瀬川。
通行止めが続く国道102号の北側にある奥入瀬渓流館沿いにある散策路です。
22日も観光客はいましたが、その姿はまばらでした。
東京からの観光客
「奥入瀬渓流を歩こうと思っていたのですが、やっていなかったのでこの辺を歩いていました」
「(大雨の影響は)知らなかった。残念です。またきます」
奥入瀬渓流を散策するツアーを行う会社「FORESTON(フォレストン)」はツアーを中止する日が続いています。例年、8月はツアーの申し込みが年間を通して最も多くかき入れ時ですが、22日までの3日間で予定していたツアー6件、すべて中止となりました。
FORESTON(フォレストン) 川村祐一さん
「(奥入瀬渓流に)入れない状態になってしまっているので、ずっと予約がいっぱい入っていたものが全部だめになってしまった。夏休みに入っているということもあって、ツアーはこの時期がいちばん多いので、影響大です」
記録的な大雨の影響で、十和田湖畔の青樵山~宇樽部までは21日に通行止めは解除されましたが、奥入瀬渓流沿いの国道102号は通行止めが続いています。
関係者は、通行止めの区間14kmで土砂の撤去などをしていますが、まだ復旧の見通しは経っていません。さらに、観光客に奥入瀬渓流を満喫してもらうためには、通行止めの解除だけでは足りないといいます。
FORESTON(フォレストン) 川村祐一さん
「清らかな水と、苔むした岩と、周りの緑、そういうコラボレーションで成り立っている景色なので、そのひとつが濁っていたら台無しです」
奥入瀬渓流の被害状況について、宮下知事は明日23日、十和田市の櫻田市長と一緒に現地を視察することになっていて、今後の対策を協議する見通しです。