青森県鶴田町の津軽富士見湖にハクチョウの群れが飛来し、冬の訪れを告げています。
青空が広がる秋晴れの空を飛行するのは、“冬の使者”と呼ばれるハクチョウです。鶴田町の津軽富士見湖には、約100羽が姿を見せています。
津軽富士見湖は県鳥獣保護区に指定されていて、北からの渡り鳥が越冬や中継のために訪れる重要な拠点となっています。
湖の上空には、カモ類の冬鳥が次々と姿を現わし羽を休めていて、この時期になると湖の周辺では、双眼鏡を手に野鳥観察を楽しむ人が多く訪れます。
観察に来た人
「毎年ハクチョウを見に来ているが、今年はちょっと早いのかなと感じる。このように冬鳥が来るともう雪が降るんだなという感じ」
湖の中州には、足が長く額を赤く染めたサギに似た鳥の姿もありました。『カナダヅル』です。カナダヅルは日本では毎年1~2羽程度しか確認されず、“迷い鳥”とされてきましたが、津軽富士見湖ではここ4~5年姿を見せています。
津軽富士見湖は、これから初冬にかけて季節の移ろいとともに様々な冬の渡り鳥で賑やかさを増していきます。