きのう21日、日置市に上陸し県本土を横断した台風12号はきょう22日午前、宮崎県沖で熱帯低気圧になりました。県内では引き続き土砂災害などに警戒が必要です。

台風12号は県本土を横断し、22日午前9時には宮崎県の東の海上で熱帯低気圧になりました。県内は21日から大雨となりいちき串木野市には記録的短時間大雨情報が出されました。

20日からの総雨量は鹿児島市喜入で300ミリを超え、8月ひと月分の1.5倍の雨が降りました。南さつま市や南九州市、日置市などでは住宅の浸水が複数報告されていますが、調査が続いていて、被害は増える可能性があります。

(南さつま市の住民)「(道路が冠水するのが)早かった。流れ始めたらあっという間だった」

また、鹿児島市では強風にあおれるなどして4人がけがをしたほか、南さつま市では水に浸かった69歳の女性が低体温症の疑いで救急搬送されました。

気象台と県は薩摩地方を中心に出していた土砂災害警戒情報をすべて解除しましたが、これまで長時間にわたって降り続いた大雨で地盤が緩んでいるところもあり、引き続き、土砂災害に警戒するよう呼びかけています。

一方、鹿児島市で21日夜から男性の行方が分からなくなっています。

行方が分からなくなっているのは、鹿児島市伊敷5丁目の無職、田中留男さん(63)です。

21日夜7時半ごろ、自宅から徒歩で外出しました。当時は台風の影響で大雨となっていて、警察は近くの甲突川に流された可能性もあるとみて、捜索しています。