5年前広島の高校生だった女性が、仙台に住む被爆者の体験を絵に描きました。
その女性と、被爆した女性が、22日に仙台で対談し、悲惨な体験を次の世代に伝える大切さを訴えました。

川崎あすかさん:
「おじいさんを見て、気持ち悪い、早く死んでほしいと思ってしまった(木村さんの)気持ちを想像してほしい」

仙台市で開かれたイベントで対談したのは、東京藝術大学2年生の川崎あすかさん(22)と、仙台市に住む被爆者、木村緋紗子さん(88)です。

木村緋紗子さん:
「子どもたちがみんなでウジ虫取りをした。牛乳瓶の中は、ものの10分しないうちに、ウジ虫でいっぱいになった」

木村さんは8歳の時に広島で被爆し、家族や親類8人を亡くしました。仙台に移り住んでからは原爆の悲惨さを伝える活動を続けています。

5年前に広島の高校の美術部員だった川崎さんと出会い、その後、自身の記憶を絵に描いてもらいました。

以来、被爆体験を語る際には、必ず絵を披露しているといいます。
対談で2人は、次の世代に原爆や戦争の悲惨さを伝える続けることが大切だと語りました。

川崎あすかさん:
「若い人々に何か(平和のために)自分に出来ることはないか考えるきっかけになれば」

木村緋紗子さん:
「これからは、継承しかない。そういう(若い)人たちが声をかけて、やってほしい、継承のきっかけを作ってほしい」

イベントには、約100人が参加し、平和や核廃絶を訴える2人の言葉に耳を傾けていました。














