青森市の農園で21日にツキノワグマが捕獲されました。
県内では、クマの出没がすでに過去最多となっているとともに、食害も相次いでいて、この農園でも8月上旬からトウモロコシ800本程度の被害が確認されています。
須崎蓮 記者
「捕獲されたクマは警戒しているのか時折うなり声をあげながら、こちらを見ています」
捕獲されたのは体長150cm、体重は推定で100kg以上のオスのツキノワグマです。21日午前10時過ぎ、青森市駒込の清水ファームで農園の関係者が「箱わな」にかかっているクマを発見しました。
清水ファーム 清水一也 代表
「近寄ったら向かって来たので怖かった。腕も太いし顔もでかいし怖い…。勝てない」
猟友会のメンバーが「わな」に近づくと…。クマが体当たりしてきました。
農園では、8月4日にトウモロコシが食い荒らされ、周辺にはクマとみられる足跡が残されていました。市が「箱わな」を設置しましたが、その後も食害は続き、9月上旬に収穫を控えたトウモロコシ約1000本のうち8割ほどが被害を受けました。
清水ファーム 清水一也 代表
「(草が)カサカサッとすれば気にして怖くて…。いつ出てくるのかという感じでやっていた。今度こういうのが出たらどうするんだろうという感じで農作業をする」
この農園から1kmほど離れた青森市蛍沢でも、19日夜にクマが目撃されていました。
県内でのクマの目撃件数は1160件で、すでに過去最多だった2023年を上回っています。
また、食害は55件で2024年の2倍を超えています。