最悪の知らせ 声が出ないような圧迫感 涙がポロポロポロと

岡山西警察署の人が訪れた際、加藤さんは警察官が下を向いていて目線が合わなかったことから、「ちょっと雰囲気が違うな」と感じました。

(加藤裕司さん)
「『とても残念なお知らせをしなければなりません』と言われて、ちょっとビクッとしたんですけども」

「何も考える暇もなくすぐに、『お嬢さんの加藤みささんは、9月30日の金曜日の晩、午後6時半~午後7時半の間に、元同僚の元死刑囚の男に会社の倉庫内で殺害され、元死刑囚の男はその遺体を大阪に持ち帰り、近所に借りた倉庫で解体し、遺棄されました』という話でした」

「それを聞いたら、妻がワァーッと泣き叫んで倒れたのが雰囲気で分かりました。私は上からすごい圧迫力、声が出ないような圧迫を感じました。涙だけがポロポロポロと流れてました」

「どのくらい時間が経ったのか分かりませんが、警察の方にありがとうございましたとお礼を言ってお帰りいただきました」

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「署の方は帰られる前に、『署に帰ると記者会見をしないといけません。構いませんか』と言われたんですけども、もう我々に何もすることができないので、『分かりました』とお答えをするだけでした」

「しばらく家の中に2人いるわけですけども、何時間かは分かりませんが、部屋に入るなり、妻と目と目を合わすことができませんでした」

加藤さん夫婦は、お互い背中を向けたまま、お互いに何を思っているか分かりませんが、しばらく経って離れたところに住んでいる息子に連絡をしました。

「お姉ちゃんが殺されたんだと。すぐ帰って来いって言って帰らせました。親子3人何も語らず、朝を迎えました」