埼玉全体の新築マンション価格 前年同月比42・9%↑「価格は都内と変わらない」

記者
「埼玉・浦和駅の目の前で建設中の27階建てのタワーマンション。多くの部屋が(販売価格)1億円超えだということです」

2026年完成予定のマンション『URAWA THE TOWER』。
▼1LDK(42.59平米)8980万円
▼2LDK(65.18平米)1億2880万円
▼3LDK(70.96平米)1億3180万円です。
(※先着販売のため売り切れる可能性があります)

今回の調査で埼玉県全体の新築マンション価格は平均7070万円。これは去年7月と比べ42.9%高くなっています。
埼玉に住んでいる人は…
──駅の向こうにタワマンが建設中ですが…
20代男性(賃貸)
「毎日歩いて見ています。なかなか1億となると、何か一発当てないと」
30代女性(持ち家戸建て)
「最初はマンションのつもりでした。でもやっぱり価格、浦和付近は価格が高いので」
20代男性(賃貸)
「(家賃も)高いなというのは感じます。埼玉の浦和や大宮あたりは(都内と)変わらないなと思います」
新築マンションをめぐっては、人件費や資材の高騰が長引いていて、調査会社は「今後も高値の傾向は続くだろう」としています。
不動産は“バブル”?高値続く? 首都圏新築マンション“1億円超”
小川彩佳キャスター:
急激に高くなり続けているという感覚があります。“不動産バブル”というのであれば、いつか(バブルが)崩壊するのでしょうか。
地域エコノミスト 藻谷浩介さん:
昔のバブルは『団塊世代が家を買った』という、日本国内の内需で起きたものですが、今起きている不動産バブルは国内の内需が盛り上がっているというよりは、『外国の方があまりにも日本の物件が安いので買っている』というものになります。
円は上がっているけれど、ドルで見ると全然上がっていない。それどころか、むしろ安くなっている。このまま外国が(日本の物件を)買い続けると、ニューヨークやシンガポールのようにバブルがなかなか崩壊せずに値段が上がり続けるところがあるかもしれませんが、一部の場所だけだと思います。全体が上がることはないと思います。
トラウデン直美さん:
都心部に限った話かもしれませんが、割安とはいえ、外国から魅力があると思われているのはいいことなのかなと思う一方で、“実家の近くに住みたい”“職場の近くに住みたい”という人が都心部に住めなくなるのはどうなのかなと思ってしまいます。
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<プロフィール>
藻谷浩介さん
地域エコノミスト 共著「東京脱出論」
(株)日本総研主席研究員
トラウデン直美さん
Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満」受賞
趣味は乗馬・園芸・旅行