福岡県内で44年ぶりに家畜伝染病の豚熱が確認されたことを受け、県などの関係機関は緊急の対策会議を開きました。

20日午後、福岡市博多区の吉塚合同庁舎で開かれた豚熱の緊急防疫対策会議には国や県、畜産協会などの関係者が参加しました。
県によりますと今月12日、久留米市の道路で死んでいる野生のイノシシが見つかり、国の検査で豚熱への感染が確認されました。
福岡県内で豚熱が確認されたのは、1981年以来、44年ぶりです。
会議では、イノシシが見つかった地点から半径10キロの区域で野生のイノシシ向けに「経口ワクチン」を散布するなどの対応を確認しました。
農林水産省によりますと豚熱は豚やイノシシの伝染病で強い伝染力と高い致死率が特徴ですが、人には感染しないということです。