青森県内では、前線や暖かく湿った空気の影響で大雨となっているところがあり、雨が強まった十和田湖に近い場所では土砂崩れが発生しました。

今野七海 記者
「奥入瀬渓流に向かう、国道102号線です。きのうからの雨で、この先の道路では土砂崩れが発生し、道路が寸断されているところがあるということです。一時、車5台が孤立状態となっていましたが、消防により、乗っていた6人全員が無事救出されたということです」

十和田市休屋では、19日の降り始めから20日午前10時半までに211.5ミリの観測史上最大となるまとまった雨が降りました。

県によりますと、この大雨で十和田湖に近い道路で土砂崩れが発生し、国道102号、十和田市焼山~子ノ口の14kmと、青橅山~子ノ口の6km、それに国道103号子ノ口~宇樽部の3kmが通行止めとなっています。

警察によりますと通行止めがあった場所では、一時、車数台が取り残され、中にいた人は消防が救助しました。けがをした人がいるという情報は入っていません。

現在、中南津軽と三八上北に大雨と洪水警報が、下北に大雨警報が発表されています。また、土砂災害警戒情報が十和田市、三戸町、南部町、それに西目屋村に出されています(正午過ぎに「新郷村」「平川市」にも発表されました)。このうち、十和田市は、休屋と宇樽部の112世帯を対象に避難指示を出しました。

JRによりますと、五能線上りの鯵ヶ沢駅~深浦駅を走る列車は運転を取り止めていて、午後2時ごろ再開する見込みです。下りの深浦駅~秋田県の能代駅を走る列車は午前11時に運転を再開しました。また、JRは大湊線を20日終日運転見合わせとしています。

明日21日午後6時までに予想される24時間降水量は、津軽で150ミリ、下北で100ミリ、三八上北で100ミリとなっています。