青森県野辺地町が発注した工事を巡る町議会の百条委員会の調査が19日で終了し、委員会は、これまでの調査の中で虚偽の証言があったと確認された場合、刑事告発もあり得るという考えを示しました。
野辺地町の議会が設置した百条委員会は、2つの会社が最低制限価格と1円単位まで同じ金額で入札したなどを巡り、最低制限価格が漏えいした疑いがあるとして調査をしています。
19日の百条委員会は、業者1社に入札に関する積算方法について証言を求めました。
2024年12月から始まった百条委員会の調査は、野村秀雄 町長や町内の業者らを証人喚問するなどし、19日で終了しました。
調査を終えた後、赤垣義憲 委員長は、入札妨害があったかどうかについては証言に食い違いがあり、虚偽と確認された場合は刑事告発する可能性もあるという考えを示しました。
野辺地町議会 百条委 赤垣義憲 委員長
「虚偽だと分かれば告発に値するもの。どちらが虚偽かはっきりさせることができなければ難しい判断になる」
百条委員会は、9月の町議会でこれまでの結果を報告書にまとめ、提出することにしています。