過去最大の引き上げ幅となりました。山口地方最低賃金審議会は19日、山口県の最低賃金を64円引き上げ、1043円とするよう山口労働局に答申しました。

この審議会は、労働者や使用者などの代表が最低賃金を検討するものです。山口県の最低賃金は去年51円引き上げられ、979円となっています。
今回、審議会が取りまとめて答申した最低賃金は、去年を上回る64円の引き上げとなる1043円です。中央最低賃金審議会が示した引き上げ額の目安や物価高騰などを踏まえたもので、初めて1000円を超えました。最低賃金を時給で表すようになった2002年度以降、最大の引き上げ幅を更新することになりました。
山口地方最低賃金審議会 小林友則 会長
「労働者にとって、物価上昇により去年を上回る厳しい状況というのが現状と認識している。このため、去年以上の賃上げ幅というところも致しかたなかったと考えている」
山口労働局 鈴木輝美 局長
「さまざまな要素を勘案して、真摯に議論してもらった結果と受け止めている」
今後、異議申し立てなどの手続きなどを経て、10月16日から新たな最低賃金が適用される見通しです。














