猛暑の影響は魚介類にも及んでいます。水温の上昇で、養殖のハマチやタイには大きな被害が出ています。仕入れ価格が上がり、値上げした寿司店もあります。

スルメイカの深刻な不漁続く…“朝市名物”にも打撃

井上貴博キャスター:
海の幸への影響と、企業の工夫について見ていきます。

猛暑の原因の一つとされている“黒潮大蛇行”。終息の兆しとも言われていますが、近年ずっと続いているスルメイカの不漁は、2025年も深刻です。

北海道・函館では、6月の解禁日に水揚げが“ゼロ”で初競りが取りやめとなる異例の事態になりました。その後は少しずつ水揚げされているそうですが、東京・昭島市「森寿司」の森谷和将さんは「スルメイカはほとんど出回っていないし、価格も平年の3倍くらい。塩辛を作る分しか仕入れず、今は握りには回せない」と話しています。

函館朝市の名物「元祖活いか釣堀」は、「入荷が不安定で、当日にならないとオープン出来るかわからない」といいます。

19日は70杯入荷し、午前7時に開店しましたが、午前9時前には終了したそうです。

2024年も同じお店を取材した際、イカ不漁の対応策としてエビ釣りを行っていました。2025年はエビも入荷が少ないため、週1~2回しか釣堀の運営ができないそうです。