人が行き交うアーケードを無人のカートが自動走行。円頓寺(えんどうじ)商店街で行われた実証実験。
名古屋市西区の円頓寺商店街に登場した、4人乗りの「ゆっくりカート」。時速5キロで、アーケード街をおよそ200メートル走行しました。
これは、名古屋大学や名鉄グループなどが行っている自動運転の実証実験で、子どもからお年寄りまで訪れやすい環境をつくり、商店街を活性化させることが狙いです。
(記者)
「運転手がハンドルを握らなくても、アクセルやブレーキを踏まなくても、歩行者が前を通ると赤外線レーザーでしっかりと検知し、一時停止します」
屋根があるアーケード街は、GPSによる位置情報の確認に向かないため、カートの4か所から照射された赤外線レーザーが走行ルートの構造を記録。
建物や人の動きもリアルタイムで検知し、半径2メートル以内に障害物が近づくと自動で止まります。23日は愛知県の大村知事も試乗し、乗り心地などを確認しました。

(愛知・大村知事)
「非常にスムーズだなと。名古屋駅から円頓寺商店街を直結(するルートの)自動運転もチャレンジしてほしい」
円頓寺商店街での実験は11月26日まで行われ、関係者は、実験で得られたデータを元に性能を高め、早期の実用化を目指すとしています。