感染力が非常に強く命に危険が及ぶ場合もある「はしか」の感染が静かに広がっている。

空気感染が主な感染経路で、特効薬はない。

福岡県では8月だけでこれまでに5人の感染が確認された。うち1人は、二次感染であることが分かっている。

専門家は、「今後の広がりが心配だ」とした上で、早めに感染に気づく体制が必要だと指摘した。

0歳~40代までの男女5人が発症

福岡県によると、8月に県内で確認された「はしか」の患者数は、0歳~40代までのに5人。

いずれも海外渡航歴はない。

全員が、感染可能期間にレジャー施設や福岡市営地下鉄、パチンコ店、市役所、カフェなど不特定多数の人が集まる場所を利用していた。

感染が確認された人の状況は以下のとおり

30代男性(4日に発症)
8月4日(月)福岡市地下鉄を利用 西新駅から博多駅(7:09前後発)と博多駅から西新駅(17:30前後発)

ロピア(博多ヨドバシ店)16時50分~17時20分に利用

40代男性(4日に発症)
8月3日(日)午後7時から午後11時まで、新宮町のパチンコ店「玉屋新宮店」を利用

30代男性(4日に発症)
8月3日(日)午前10時~午後4時ごろまで大分県の「サンリオキャラクターパーク  ハーモニーランド」を訪れる

0歳女児(15日に発症)
4日に発症した40代男性と同じ建物内にいたため経過を観察、熱と鼻水の症状がでたため医療機関を受診して感染が判明

14日(木)午後1時半~午後4時半まで佐賀県多久市の「slowcafe」を利用

10代女性(4日に発症)
12日(火)午後1時~午後2時ごろ、春日市役所を利用

福岡県などは、当該施設や公共交通機関を利用した人に、「利用後21日間は発症の可能性がある」として健康状態に注意するよう呼びかけた。

37.5度以上の発熱、かぜ症状、発疹があった場合は外出を控え、医療機関を受診する前に、必ず最寄りの保健所に連絡するよう求めている。