マダニが媒介する感染症「SFTS」の今年の感染者数がおととしの感染者数を超え、過去最多となりました。

「SFTS=重症熱性血小板減少症候群」は、ウイルスを持つマダニにかまれることで感染するもので、発熱やせき、おう吐などの症状が出て、国内の患者の致死率は27パーセントとなっています。

国立健康危機管理研究機構によりますと、全国の医療機関から報告された「SFTS」の感染者数が過去最多となったおととしの134人を超え、今年に入ってから今月10日までに135人に上ったということです。

「SFTS」は、これまで西日本を中心に感染が確認されていましたが、今年は関東地方でも初めて感染者が確認されるなど、全国で感染が広がっています。

60代以上の高齢者が感染することが多く、ウイルスに感染した犬や猫にかまれることで感染することも報告されているということです。

厚生労働省は予防策として、マダニが多く生息する草の茂った場所では、長袖、長ズボンを着用するよう呼びかけています。