新型コロナの感染が拡大するなか、宮城県内では、高齢者施設の入所者が感染した際に病院に入院できないケースが出てきています。施設の運営者は「高齢者施設への支援が必要」と危機感を募らせています。

■高齢者施設で“入院できない”ケース増

清山会医療福祉グループの代表、山崎英樹医師です。県内およそ50か所で診療所や高齢者施設を運営し、利用者に合わせたケアを提供しています。


清山会医療福祉グループ代表・山崎英樹医師:
「在宅の方もいるし、入所の方もいるし、医療が必要な方もいるし、介護が必要な方もいるし、地域密着多機能型複合施設としてやってきた」


清山会が運営する高齢者施設の入所者は、県内であわせておよそ▼500人。感染の拡大で病床使用率が上がったことに加え、医療機関で介護が難しいことから、入所する高齢者が新型コロナに感染した際、入院できないケースが増えたといいます。


清山会医療福祉グループ代表・山崎英樹医師:
「感染した方はほぼ入院できた、去年、おととしは。今年になってからは、入院が難しくなってきた。今はもう(高齢者)施設で籠城することが求められている」


そのため、清山会では、様々な工夫をしながら入所者をケアしています。