鹿児島県の霧島市と姶良市を中心に被害が出た集中豪雨から10日です。霧島市では浸水した住宅の消毒作業が本格化しています。

(記者)「このお宅では膝辺りまで水がきました。いま、市の職員によって消毒作業が続けられています」

浸水した住宅での感染症を防ぐため、霧島市は清掃が終わり乾燥させた住宅を対象に、市民の要望に応じて消毒作業を行っています。

市によりますと、これまでに床上浸水407棟、床下浸水292棟などの住宅被害が確認されています。

霧島市隼人町東郷の住宅では、市の職員が納屋や土間などに機械を使って消毒液を散布しました。

また、こちらの住宅は床上15センチほどが浸水。自宅の外に荷物を運び出すなど、17日清掃が終わり、ようやく消毒できる状態に。

(自宅が床上浸水した愛甲真也さん)「臭いが今までとは違う。換気が悪いところは、靴箱はカビが生えていた。クローゼットの中も」

浸水後は、姶良市の娘の自宅に寝泊りしているという愛甲さん。寝室やリビングなどの消毒を終え、ホッとした様子でした。

(愛甲真也さん)「気分的には安心する。拭き掃除をして普通に寝られたらいい」

市は土日を返上して、きょう18日までにおよそ200棟の消毒を終えたということです。

また姶良市でも床上、床下浸水が合わせて410棟確認されていて、市の職員が消毒にあたっています。

県内全域では今月いっぱい、気温が平年より高い状態となる見込みで、猛暑の中での復旧作業が続くことになりそうです。