「人生まるまる変わってしまった」
太平洋戦争が始まったのは、小学2年生の時でした。
大槻さん「人生まるまる変わってしまった、学校生活が。授業中にアメリカの飛行機が来るというのでみんな防空壕に入った。すぐ入らないとやられてしまう」
小学校高学年になり戦況が悪化するにつれ、勉強どころではなくなったといいます。

大槻さん「昭和20年の8月9日、10日に原町小学校がやられたんですよ。正面玄関の隣がまるまるやられてしまった。私たちが使っていた教室が」
戦争は小学6年生まで続き、終戦間際の「原町空襲」では大きな被害が出ました。
大槻さん「東京と違って、原町に空爆があるころは、高い建物があまりなかった。だから飛行機が来ると低空で百発百中という感じでやられた」

そして、大槻さんは、自宅の防空壕に入っている時に目にしたアメリカ兵の様子を今でも鮮明に覚えています。
大槻さん「たまたま開けたら飛行機がすぐ前、アメリカの操縦士がシルエットで黒い感じではっきりと姿が飛行機が行く時にはっきり分かった。今の子どもさんにはそういう体験はさせてはだめだよと、大人がもっとちゃんとやらないとね」