塩野義製薬
「症例集積の追い込みをかけている状況ですので」

Buzzreach 猪川崇輝CEO
「患者の紹介は、僕らもより力を強めてやっていきたい」

手がけたのは、都内にある医療系ベンチャー企業です。

Buzzreach 猪川崇輝CEO
「治験を希望する患者と 医療機関のマッチング管理を全てやっている」

通常、治験希望者の募集は主に治験を実施する医療機関が直接行います。ただ、新型コロナの場合、医療機関を訪れる患者よりもPCRセンターなどで陽性が判明する人の方が多く、陽性者と医療機関がなかなか結びつかない状況でした。



新たな治験の支援枠組みでは、全国のPCR検査センターや発熱外来などと連携し陽性判定が出た人に募集をかけます。

了承を得られたら、その情報を医療機関に紹介。移動手段が制限される感染者を医療機関に運ぶための、専用のタクシーも手配。これらを一括して行うことで効率的に症例数を確保していたのです。

Buzzreach 猪川崇輝CEO
「(コロナの場合は)治験を実施している医療機関と患者をリクルートできる環境は全然違うのでテクノロジーを用いてサポートしていく」

そしてもうひとつ、今回の治験から塩野義が初めて導入したのがオンラインを活用した在宅での治験です。



スイング・ビル野崎クリニック 野崎稔医師
「お薬を飲んで6日目になりますが、いま症状、熱はありませんよね?」

患者
「熱もないですね、はい」

治験中に必要なPCR検査や採血などは訪問看護師が対応することで、家にいながら治験への参加が可能になったのです。

野崎稔医師
「仕事をしているとそれ(通院・入院)が難しくて治験に参加できない方が結構いる。(在宅治験だと)参加してもらえる割合が結構多くなっている」

「ゾコーバ」の供給は、12月初頭には始まる見込みです。