終戦から80年。仙台では、被爆した女性や高校生が講演し平和を願うメッセーを発信しました。

木村緋紗子さん:
「原爆投下であのときに21万の人たちが亡くなった。みんな、原爆が落ちて命を落とすということは、わかっていなかったと思う」

仙台市青葉区で開かれた平和集会には、約100人が参加し、広島で自らも被爆し、家族や親族8人を亡くした木村緋紗子さん88歳が、核廃絶を訴えました。

木村緋紗子さん:
「うちの父親だって、どんなに生きたかったんだろうって。核兵器を落とすなんて、とんでもない話。これは犯罪です。ですから、これをなくさなくてはいけない。それには、何をなくすかというと戦争です」

また、「高校生平和大使」に選ばれた福島県の高校生2人も講演し、2024年スイスのジュネーブにある国連欧州本部を訪問した際の活動を報告しました。

第27代高校生平和大使 長澤華咲さん:
「世界には私たちと同じように平和を願い、核兵器廃絶のために行動する人たちがいる」

そして、平和を強く願うメッセージを発信しました。

第27代高校生平和大使 長澤華咲さん:
「戦争は無駄で何も生まないということを心の底から訴えてください。戦争についてたくさん想像し、平和な世の中の実現に向け声を上げていってほしいと思います」

参加者:
「絶対に現実に戦争をしないという気持ちを新たにした」
「子どもや孫たちに平和の大切さ、戦争の愚かさを、家庭の中で平和教育をしていかなければならないと感じた」

この平和集会は、県内の市民団体が集まり毎年終戦の日に合わせて開かれています。