戦後80年に合わせて今週のニュースエコーは、シリーズで戦争の記憶と平和の大切さを伝えています。最終回の15日は、終戦から80年を経て19歳で戦死した叔父の最期の様子が分かったある遺族の話です。

岩手県岩手町沼宮内の中心部に建つ平屋の建物。7月、この家の仏間から1冊の古い手書きの文書が出てきました。「故陸軍上等兵藤澤恒男史料」と書かれた文書はこの家に生まれ育ち19歳の時に満州で戦死した藤澤恒男さんの最期について2つ上の兄・英一さんがまとめたものでした。史料には終戦から4年後の1949年に送られてきた「死亡告知書」と県公会堂で行われた「遺骨伝達式」の通知状の他、便せん10枚にわたってしたためられた長文の手紙が含まれていました。