今年の8月15日は80回目の「終戦の日」です。富山市では県の戦没者追悼式が行われ、参列した人たちは、戦争で犠牲となった3万人あまりの命を悼みました。
戦後80年となる富山県戦没者追悼式には遺族らおよそ350人が参列し、戦争で犠牲となった命を悼み、平和への誓いを新たにしました。

県の戦没者は、富山大空襲の被災者や県内外で戦死した軍人など3万765人にのぼります。
式に参列した遺族の平均年齢はおよそ80歳と高齢化が進んでいます。

県内でも戦前生まれは人口全体の1割程度となりました。戦争を知る人たちは年々、少なくなっていて、記憶の継承が課題となっています。

戦争で夫を亡くした藤川きみゑさん。現在105歳で、最年長の参列者です。
夫を戦争で亡くした藤川きみゑさん(105)「(夫は)青年学校の教官をしていたんです。兵隊さんの先生ですから、活発な人だった。もう忘れてしまったくらいです。わずかの間ですから」「80年。早いようで…遅いようで早い。このまま平和が続くように、戦争なしにしてほしい」
