きょうは「終戦の日」です。東京の日本武道館ではまもなく、天皇皇后両陛下も参列され、「全国戦没者追悼式」が行われます。戦後80年が経ち、参列予定の遺族のうち戦後生まれは初めて5割を超えています。

「全国戦没者追悼式」はこのあと午前11時50分すぎに始まり、正午に黙とうが行われた後、天皇陛下がおことばを述べられます。戦後80年の今年は、およそ3400人の遺族が参列する予定で、戦争の犠牲となったおよそ310万人を追悼します。

最年長遺族(兄が戦病死) 長屋昭次さん(98)
「(戦後80年は)戦時中に生まれた私としては一つの節目。感慨が深い。空襲を受けたことと戦時中の厳しい訓練は今でも忘れません。遺族がもう半分くらいになりました。盛んに青年部を設けて後継者を養成している」

最年少遺族(高祖父が戦死) 片山純矢さん(3)
「戦争はだめ。死ぬから怖い」

厚生労働省によりますと、参列予定の遺族についても高齢化が進んでいて、配偶者は4年ぶりにゼロになっています。

また、戦後に生まれた人は初めて5割を超えて53.2%に上っていることから、戦争の記憶の継承が課題となっています。