安全面でも大事なこと
何百件という事故を目の当たりにしてきた記者の立場でいうと、特に高速道路ではバースト、つまり、タイヤの破裂という事故原因もある。いわゆる「パンク」だが、異物を踏むなどの原因もあるが、タイヤの空気圧不足もその原因となるのだ。
空気圧不足の状態でタイヤを回転させると、高速になるにつれて表面が波打つように変形を始める。「スタンディングウェーブ現象」という。変形したままのタイヤを高速回転させていると、ついにはバーストを招く恐れがある。
燃料の高騰によって、より安価に給油できるセルフ式のガソリンスタンドを利用する人も多いと思うが、空気圧やオイル交換など、ふだん気をつけるべきこともセルフとなる。
今は夏休み期間、遠出で高速道路を使うとき、家族や友人など、搭乗人数も多くなるだろう。人数が増えればタイヤにかかる負荷も増える。「たかが空気」といえど、命を乗せて走るタイヤの中身はその空気だ。
出かける前には、空気圧をチェックしてほしい。