他に横断者などに気づかず事故するケースも…

また、大島教習指導員は「他に横断しようとしている歩行者や自転車に気づかず事故を起こしてしまうケースも考えられます」と注意を促します。

特に、運転手から見て右側、対向車線側から横断してくる歩行者に気づきにくい傾向があるといいます。運転手から見て左側の人が譲ってくれ、車を発進させたところ、右側から渡っている歩行者に気づかず衝突してしまうケースも考えられます。

広島県警交通企画課の松原啓文警視にも聞いたところ「他にも人がいる可能性もありますし、『どうぞ』という意味のジェスチャーかわからないので、横断する意思の有無をしっかり確認して慎重に運転してほしい」と話していました。

2024年にJAFが実施した調査によると、信号機のない横断歩道で、歩行者が渡ろうとしているときに車が一時停止する割合は、全国平均で53.0%、広島県では58.5%でした。

横断歩道での歩行者優先は道路交通法第38条で規定されています。歩行者の通行を妨げない安全運転を心がけましょう。