作品を展示するエキスパート 「インストーラー」という仕事

学芸員 佐々木玄太郎さん
「お疲れ様です。こちら映像チームなんです、ブラウン管と格闘されてるところですね。今ちなみに何か、どういった課題が?」「音が出ない」「結構原始的な」


美術の世界では、作品を展示する人たちを「インストーラー」と呼びます。

学芸員 佐々木玄太郎さん
「インストーラーのレベルによって、作品の展示のレベルは本当に変わるので」

 

中国のビデオアートの巨匠・ジャン・ペイリーの作品「いいようのない快感」。

「薄いモニターではなく、ブラウン管で」というのが作家の指定です。

そのため、この12台のブラウン管テレビ。

普段は箱に入れて機材庫に保管されています。

学芸員 佐々木玄太郎さん
「しょうもない議論と思われるかもしれないけど、この箱だけ残してその画面のところは実は液晶です、みたいなことをしてでもこの見た目を保つのかみたいなことを、真面目に割と議論してたりします」